小料理屋「おかくら」主人役、藤岡琢也さんが死去

 人気テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の父親役などで知られる俳優の藤岡琢也(ふじおか・たくや)さんが、20日午後3時18分、慢性腎不全のため亡くなった。76歳。告別式の日取りと喪主は未定。

 兵庫県姫路市出身で、1957年に劇団「葦(あし)」に入団。66年、NHKの連続ドラマ「事件記者」で大阪弁の記者役を演じ、一躍注目を集めた。この年の映画「丹下左膳・飛燕(ひえん)居合斬(ぎ)り」では、京都市民映画祭の助演男優賞を受賞した。

 その後もテレビを中心に映画、舞台と幅広く活躍。頑固だが気は優しい役柄で親しまれ、「兵隊やくざ」「社長」シリーズなど娯楽映画の脇役としても欠かせない存在だった。