ガソリン 暫定税率復活 京都市内、客まばらな店も

 揮発油税暫定税率復活で、京都市内でも1日から値上げするガソリンスタンドが相次いだ。駆け込み需要の反動もあり、値上げ店の来店客はまばらだった。
 西京区の国道9号沿いにあるスタンドは、レギュラーガソリン1リットル当たり161円に。前日から29円上がり、客足は通常の3分の一に減った。所長(50)は「今日は常連さんがぱらぱら来るぐらい。ゴールデンウイークが心配」と肩を落とす。
 前日から32円引き上げた北区のスタンドは「昨日スタンドが満員だったためガソリンを入れられず、今日しぶしぶ入れる人が多いようだ」と話す。
 一方、京滋でスタンド23店を展開する上原成商事(中京区)は、暫定税率がかかっていないガソリン在庫が1日でほぼなくなる見込みのため、2日から税率分を上乗せする方針。「余分な利益を得ず、あくまでも顧客にきちんと説明できる価格設定をする」(経営企画部)という。
 舞鶴市北浜町の丹和米油南舞鶴給油所では、「通常の約4倍の売れ行き」で30日の午後6時にレギュラーガソリンが在庫切れに。1日は午前7時の開店から約2時間半、給油車が到着するまでレギュラーより約10円高いハイオクで対応した。