バルトの楽園直木賞受賞作「二つの山河」と酷似

 東映の公開中の映画「バルトの楽園(がくえん)」と同題のノベライズ単行本(古田求著、潮出版社)の一部の表現が、作家、中村彰彦さんの直木賞受賞作「二つの山河」と酷似していることが分かった。中村さんが20日発売の「週刊文春」で明らかにした。中村さんは「盗作だ」として両社に説明を求めている。
 「バルトの楽園」は、第一次世界大戦中、徳島県鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所を舞台に、ドイツ人捕虜と周囲の日本人との交流を描いた作品。主人公の収容所長役を松平健さんが演じ、話題を集めている。
 中村さんは「私が創作したセリフと全く同じセリフや似た表現が映画と単行本にはある。しかし、単行本の参考文献にも私の作品は挙げられていない。ルール違反だ」と話している。
 中村さんの指摘に対し、東映は「事前に質問や指摘もなく、(週刊誌上で)公開質問が行われたことに困惑している。大量の資料を参考に、史実に基づきオリジナルの脚本を書いた。類似点の多くは史実の部分だ」と説明。事実関係を調査したうえで対応を考えるという。潮出版社は「現在、事実関係を調査中」と話している。

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